ベストな正解が見つかるまで煮込み続ける筋金入りの優柔不断です
私のストレングスファインダーの上位資質は、内省、学習欲、収集心、目標志向、最上志向。
頭の中でいろいろ煮込むのが大好きなタイプです。
情報収集と比較検討は大好物。
ベストの追求が大好きで、失敗が怖いので延々と調べ続けています。
脳内はいつも同時多発会議です。
そんな私ですが、実行力が低いことは以前からネックに思っていました。
「このままでは埒があかん!」と一念発起。
2022年1月の自分軸手帳のテーマに、「チャンス体質になり実行力を上げる」を掲げました。
目次
実行力とは
きっかけは、とある有料メールマガジンで「実行力」が取り上げられていたこと。
有料コンテンツなので詳細は控えますが、以下のポイントが挙げられていました。
- リスク耐性をつける
- 知識をつける
- 古いことをやめて余裕を作る
- ベストな正解探しをしない
- 阻害要因を取り除く
- 暇つぶしに逃げない
- 実行力を再投資する
この記事では、上記の①~⑤のポイントを意識して2022年1月に私が取り組んだ5つの事例をご紹介します。
勝間和代さんのサポートメール(有料メールマガジン)はこちら。
過去バックナンバーも読めるようです。
実行力を上げる1か月(実践例)
最上志向持ちの私ですが、やりたいことはたくさんあるのです。
脳内会議ばかりしている場合ではない…。
やりたいことを考えていると文字通り日が暮れてしまいます。
やりたいけど色々迷っちゃう…
勇気がなくてグルグルしてばかりで進まない…
ということに対して、実行力のフレームワークに沿ってひとつずつ実行していきました。
- ノートPC購入:必要だけど高いしどれがいいか分からないし迷う
- Microsoft Officeを購入:必要だけど説明が複雑で迷う
- 加湿器を購入:通販サイトのレビューを見続けて迷子
- 7歳の資産運用を始めた:息子のために最上を選びたくて迷う
- 月刊自分軸手帳部を始めた:あらゆる可能性を想定したくて迷う
ノートPC購入
実行する前の状況
数年前に購入したノートPCを使っていました。
購入当時は良い機種でしたが、数年が経ち動作も遅く、なんならキーボードが一部外れており、とても使いにくい状態でした。
自分軸手帳部の運営にはPCが欠かせませんが、PCの作業効率が低いため、いろいろと苦労していました。
買い替えを決意したものの、値段も高いしスペックも色々で調べきれないし、しばらく停滞していました。
- リスク耐性をつける
ネットショッピングで見比べても使用感が分からず比較検討が止まらない。
店頭や、狙っている機種を持っている人のPCを借りて実機で使い心地を確かめました。 - 知識をつける
PCについて調べだしたら明らかに広大な沼が待ち受けている。
割り切って、賢くて詳しい人、かつ私とPC選びの好みが似ている人に頼りました。 - 古いことをやめて余裕を作る
古いPCはやめたくて仕方なかったので、こちらは問題なし。 - ベストな正解探しをしない
ここが最もハードルでした。
2 in 1にする?
CPUはどの程度?
ペン付きにする?
画面の大きさや重さは?
どうしても譲れない条件と、普段私がノートPCを使う環境を考えて、「もし○○だったら」の低い可能性は割り切ることにしました。
ちなみに譲れないのは、資料作成、動画編集がサクサク動くこと。
普段の環境は、95%は自宅で外付け機器(大型モニター、無線キーボードとマウス)に繋いで使います。
ペンでお絵描き、持ち運びに優れた軽量などは、「あればいいな」条件なので優先順位を下げました。 - 阻害要因を取り除く
金額は結構迷いました。
でも、必要経費であり投資!と思い切って予算を決めました。
予算を決めることで、予算の範囲外(安いもの、高いもの)を検討対象から外すことができ、ぐっと決めやすくなりました。
実行したあとの気持ち
えい!と決めて買ったPCには大満足。快適に使えています。
もしかしたら世の中には、私にとってもっと良いPCがあるのかもしれませんが、それを永遠に探しているよりも早く買って古いPCにイライラしている不毛な時間をなくせてよかったです。
私が買ったものはPCですが、同時に「古いPCにイライラし、非効率な作業をしている時間」を引き算し、「自己投資して快適な環境を自分にプレゼントする」を足し算できたようにも思います。
Microsoft Officeを購入
実行する前の状況
PCを「えい!」と購入した際、Microsoft Officeの購入オプションがありました。
+0円でOfficeの永久ライセンスが使えるらしいものから、数千円でサブスクのOfficeライセンスの契約形態があったり・・・・調べ始めるとライセンス形態が私には複雑すぎて気づけば別のネットサーフィンにすり替わっている始末。
- リスク耐性をつける
Officeが使えるらしい+0円のプランの他に、様々な選択肢がありました。
迷ったので、選択が間違っていた場合のリスクと、やり直せるのかを検討しました。
間違っていて、別途Officeのライセンスを買うことになったとしても6000円程度の出費。
どれを選んでも、取り返しのつかないような事態にはならないし、最大6000円の出費なら悩んで調べている時間がもったいないと自分に言い聞かせました。 - 知識をつける
PC購入画面に出てきたアカウントやライセンスの種類が分からなかったので調べてみました。ところがさらに分からなくなるという沼…。
途中で、「私が実現したいのはPCにOfficeが入って快適に使える状態なので、ライセンス形態に詳しくなることではない!」と気づき、調べることを諦めました。 - 古いことをやめて余裕を作る
該当なし - ベストな正解探しをしない
どれがベストか事前には分からず、Officeではなく、フリーソフトという選択肢もあるんだっけ…などと考え始めてしまいました。
そこで、アサーション権に定められている「失敗する権利がある」という言葉を胸に、考え続けるよりとりあえず買ってみよう!と決めました。 - 阻害要因を取り除く
「損をしたくない」という気持ちが働いてずっと迷ってしまうのですが、私の時給は○○円。仮に1000円だとしても、6時間悩んだらすべてが無駄!と自分に言い聞かせて、6000円程度なら失敗してもOKだと決めて、Officeが使えるらしい+0円のプランでPCを購入しました。
実行したあとの気持ち
結果として、Officeが使えるらしい+0円のプランは失敗でした。
独特のライセンス形態で、私が「ようこ@自分軸手帳部」として使っているMicrosoftアカウントでは使えなかったのです。
リスク耐性で想定した通り、6000円程度でライセンスを買いなおすことになりました。しかし、予想の範囲内だったこともあり、きっと最初からこの費用は必要だったのだろうし、新しいPCでOfficeを使えている状況は快適そのものです。
加湿器を購入
実行する前の状況
もともと超音波式の加湿器を使っていました。
ところがちきりんさんの加湿器推しを見ていたら、なんと超音波式は健康によくないと知り、加湿器を買いなおすことにしました。
最初は何も考えずにちきりんさんのお勧め商品を買おうとしたところ、通販サイトのレビューが良くないことに気づきました。
また優柔不断の迷宮に迷い込みそうだったので、実行力を上げるフレームワークを使って加湿器を購入することにしました。
- リスク耐性をつける
予算を1万円に設定。
その範囲内であれば失敗しても良いと自分に許可を出しました。 - 知識をつける
前述のちきりんさんの加湿器解説から、スチーム式にすると決めました。 - 古いことをやめて余裕を作る
もともと寝室に置いていた加湿器の買い替えなので、古い機種は処分することにしました。 - ベストな正解探しをしない
やっぱりここが一番のハードルでした。
ただし、延々と通販サイトを眺めていても何も変わらないことを学んでいたので、通販サイトのレビューをざっと見て決めることにしました。 - 阻害要因を取り除く
気にかかるのはコストでした。
こちらも、予算を1万円と決めて、その範囲内で決めて買う、失敗しても良いと決めることで、前に進むことができました。
実行したあとの気持ち
この選択がベストかは分からないけれど、決めて購入しました。
加湿器は快適に使えています。
しかし、実は加湿にそんなに興味がない自分も発見しました。
大好きなちきりんさんが推しているので加湿器が必要だと思って買ったのですが、意外と稼働回数は低いです。実はもともと、湿度に鈍感なので問題を感じていなかったし、加湿器の恩恵もそんなに感じることはなかったのです。
決めて行動した自分には満足しています。
でも、本当に加湿器が欲しかったのか?は疑問です。
ちきりんさんの影響で加湿器を購入しましたが、自分軸での行動ではないと課題感も満足感も低いこと、そして他人軸で拙速でも行動すると、消去法で自分軸が見えてくると分かったのは収穫でした。
7歳の資産運用を始めた
実行する前の状況
小1(7歳)が資産運用をはじめましたでも書いた通り、7歳の息子が資産運用をはじめました。
大切な息子の記念すべき(?)資産運用デビュー。
通常運転の私なら、腕によりをかけて最上志向を発揮し、延々と調べ続けるところです。
しかし私が厳選した一球入魂のベストを見つけるよりも、息子が興味を持った瞬間を逃さず実行するほうが大切だと思い、こちらも実行力のフレームワークに頼ることにしました。
- リスク耐性をつける
月額100円、お年玉を充当する。 - 知識をつける
子ども向けのお金、資産運用の本を2冊読みました。
もともと自分が知っていたことも多いのですが、お金の働きや仕組みについて「子どもに説明するなら?」という観点での学びも大きかったです。 - 古いことをやめて余裕を作る
特になし - ベストな正解探しをしない
やっぱりここが(再)!
でも、実行力をつける1か月も後半。
ベストな正解探しが私の実行力のネックであり、行動してみたら意外と「あれ?行動してよかった」という自己効力感が積みあがっていました。
また、息子の興味の炎が消えないうちに…という思いもあり、私自身が購入している投資信託と同じものを購入しました。
もっと時間をかけて調べれば、パフォーマンスや手数料の面で最適な商品があったかもしれません。でも、そこに注力するよりもう買っちゃえと「えい!」と踏み切りました。 - 阻害要因を取り除く
特になし
実行したあとの気持ち
息子の興味のピークの瞬間を逃さず、彼の資産運用を始めることができたよかった!
運用開始後、市場が落ち込み投資額よりも価値が下がっています。が、投資信託とはそういうものですし、より多く購入できる機会にもなります。
ドルコスト平均法の資産運用には時間が味方になるため、どの商品を買うかよりも長期間運用を続けるほうが重要です。そう思うと、どの商品を買うかに必要以上に迷わず決められてよかったと満足感を感じました。
月刊自分軸手帳部を始めた
実行する前の状況
私の運営する自分軸手帳部では、日々自分軸手帳のユーザーさんによる手帳関連の発信があります。
ストックで見たいのに見られないことにずっと困っていました。
チマチマ集めたりしていましたが全く追い付かず、ずっと悔しい思いをしていたので、ユーザーさん向けの月刊誌を作ることを昨年決めました。
#自分軸手帳部 を始めてからずっと
😳この使い方天才!真似たい!
😳次はこれをやるぞう
😳そっかこうすればいいのか!
😳みんなそこで躓くのね…色んな手帳の使い方を保存したいのに
どんどん流れていくことに困っていたので#月刊自分軸手帳部 という月刊誌を
作ることにしたのです
近日案内😊— ようこ@自分軸手帳部 (@Yoko_and_note) January 17, 2022
ところが持ち前の最上志向というか塩漬け癖を発揮して、企画をあたため続けることはや数か月。
月刊誌の立ち位置は?月刊誌とミニブックの差別化要因は?どうやって投稿してもらう?投稿内容の活用方法は?規約は?ガイドラインは?フォーマットは?仕組みは?誰が担当する?送信方法は?
考え続けて、卵が孵化どころかピータンになってしまいそうになっていたのです。
- リスク耐性をつける
リスク耐性とはつまり、「取り返しのつく一歩を踏み出す」ということ。
まずは作りこみすぎず、アジャイルに小さく始めることを宣言しました。「投稿してもらったけど使えなくなってしまった」という事態を避けるためにユーザーさんに投稿してもらうにあたり、投稿の利用用途や、転用の用途を定めた規約だけは作ろうと思いました。 - 知識をつける
ゼロベースで考えたら初号の発行が2050年くらいになりそう。
ここは先人の知恵に感謝して、巷のメールマガジンの構成を真似させていただき、まずはスタートすることに注力しました。 - 古いことをやめて余裕を作る
「運営が集めるスタイル」をやめました。
それまでは、数か月に一回ユーザーさんの投稿やもくもく会でのアイデアを探しに行ってはまとめなおしたり、一人だと追い付かないので運営チームで見つけた良い情報を投げ込むための場所を作ったり、いろいろな試行錯誤を重ねてきました。
しかし、自分軸手帳部、SNS(Twitter、Instagram)、noteやブログなどに投稿される発信を追い続けることは明らかに不可能でした。そのどれもが上手くいかなかったのです。
もうチマチマ集めても無理だ。いや最初からムリなんだ。と気づき、ユーザーさんに投稿してもらう形式に変えました。 - ベストな正解探しをしない
やっぱりここが(再)!!!
目的、展開案、フォーマット、募集方法、有料の公式ミニブック「自分軸手帳の育て方」の来年版とのすみ分けなど、ありとあらゆる「ここをもっと考えたい」を次々に思いつきます。
でもどんなに考えても、発行後には次の課題が見つかるものだし、「行動したからわかること」を見つけに行くためにも、実行力のフレームワークを意識してからは「とにかく出す」ことを目標に置きました。 - 阻害要因を取り除く
ここまでの実例でも、自分でも笑ってしまうくらい最上志向の弱み使いが私の阻害要因です。
なので、「最上志向を飼いならす」を胸に、練りまわしている工数はないと自分に言い聞かせました。
実行したあとの気持ち
「とにかく出す」を意識しすぎて、雑すぎるドラフト原稿を作ってしまったり、作業工数がうまく見積もれていなかったり、発行までには多少紆余曲折がありました。
発行してからも、ユーザーさんに反応してもらうための仕組みがなくて「あれ…届いてない?」と不安になったり、色々改善課題はありました。
ですが、「行動したからわかること」は事前の予想よりもダイナミックで、やはり実行できてよかったと思うことばかりです。
私としては見切り発車に近い形で発刊したつもりでしたたが、「ここをもっと考えればよかった」と思う箇所はなく、むしろ「やってみないと分からないもんだな~」と感じました。
計画は大事ですが、学習曲線と同じように、計画の効果はある地点からガクンと下がると感じました。最上志向持ちの私にとっては、「6割で出す」くらいがちょうどいいのだと思います。
実行力の再投資
冒頭にご紹介したフレームワークの7つ目には「実行力の再投資」があります。
最初は意味が分からなかったのですが、1か月実行力を意識したら腹落ちしてきました。
「失敗したくないな」、「もっと良いものがあるのでは」と、情報収集と比較検討ばかりで実行力の低かった私。
フレームワークに従って行動したら、決断スピードが上がりました。
決断スピードが上がり行動量が増えることで、「やって良かった」という感覚が積み上がりました。
そして「やって良かった」の先には、「次もこうやって決断して実行すればいいんだ」と、思考と行動が変わってくるのを感じます。
実行力が次の実行力を生み、生まれた余裕を再投資することができると感じる場面が増えました。
やりたいことは、手帳に書いておく
わたしの使っている自分軸手帳には、「今月の目標と振り返り」というページがあります。
月の初めに、今月やりたいこと、興味があることを書きます。
すると無意識に行動が引っ張られ、目標に近づくために行動が増えていきます。
月末に「どんな一か月だったかな?」と振り返ると、「やりたいと思ったことがこんなにできていた!」と暖かい気持ちで自分を褒めることができます。
自分軸手帳の中でも、最も好きなページのひとつです。
\自分軸を育てる、仲間と育てる/
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
実行力、試してみたいなと思っていただけたらうれしいです。