手帳

大事な人と、1日1じっくり

ようこ
ようこ
大切な人とじっくり向き合ってみませんか?

突然ですが、わたしはせっかちです。

「今、ここを楽しむ」ことが非常に下手です。
いつも頭の中では、「次にあれとこれをして・・」とちょっと先のことを考え、1分でも時間ができたら「これとあれができるかな・・」と何かをしようとします。
ストレングスファインダーの「内省」という特性を最上位に持っているせいか、頭の中は常に同時多発会議状態です。

当然、大事な家族といるときにも頭の中は暴風雨状態。

そんなわたしが、家族とじっくり過ごす幸せを味わえるようになろうとする記録です。

1日1じっくりとは

1日1回、5分でよいから、家族とじっくり向き合う時間を持つことです。
たぶん、一日一善からもじった私の造語です。

一日一善
一日に一つでよいから善い行ないをすること。

きっかけ

せっかちなわたしが「1日1じっくりしてみよう!」と思うまでにはいくつかのきっかけがありました。

自分軸手帳:24時間の棚卸しワーク

わたしが使っている自分軸手帳には、「24時間の棚卸しワーク」というものがあります。

自分の一日を棚卸しして、自分が何に幸せを感じるのか、その逆はどのような瞬間か、自分の価値観を知り、そして「理想の1日」を考えてみるワークです。

その中で、幸せを感じた瞬間には

  • 子どもと家あそび
  • 家族で公園
  • 夫婦でおしゃべり

その逆に、幸せを妨げた瞬間にはこのように書いてあります。

  • 生活がバタつく時(食事、登園、風呂、就寝)

わたしは、子ども達や夫と遊んだりおしゃべりする時間が幸せです。
でも実際には、このような生活になっていました。

  • ギリギリの時間でスケジュールを組んでいて子どもを急かしてしまう
  • 残業で夕方以降がバタバタして、就寝が遅くなって自分がイライラしてしまう
ようこ
ようこ
うすうす気づいていたけど、棚卸ししてみるとダメなところがよく分かる。子どもとゆっくり遊んだり、夫とおしゃべりする毎日が理想だと気づきました

好き・嫌いのロールモデル

よその親子を見ていて、「あ、いいな♡」と思うことがあります。
例えば、保育園の登園でよく見かけるパパ達。
共通点は、「子どものペースで行動している」こと。

逆に、「こういうの、したくないな」と悲しい気持ちになることもあります。
それは、たいてい大人の都合で子どもの気持ちを無視している時

  • 早くしなさい!と怒る
  • 「お母さん(お父さん)を困らせないで」と子どもを振り払う
  • 子どもが虫や葉っぱに興味を示すと、「時間がないのに!」と止める
  • 「親の自分が怒鳴って号令をかければ子どもは従う」という態度
ようこ
ようこ
保育園の朝の登園が慌ただしいのは、とってもよくわかります。
でも忙しいからとそのままにせず、忙しい時間帯にこそ、時間と気持ちの余裕を持てるようにスケジュールを組んで、子どもの心に寄り添いたいと気づきました

シーパラ事件:次男の気持ちを無視してしまった

5月のとある週末。旅先の八景島シーパラダイスで、次男(3歳3か月)の気持ちを無視して泣かせたことがありました。

乗り物や動物が好きな次男を喜ばせようと、わたしは園内機関車やイルカショーの時間に間に合うように次男を急き立てて速足で歩いていました。
でも次男はそんなわたしの気持ちはどこ吹く風。目の前にあるものに興味を示し、いっこうに進んでくれません。焦った私は次男を抱き上げて進んだり、降ろして説得しようとしたり。

最終的に次男は、こう言って泣き出しました。

「あれの時間これの時間がまにあわないと言われたの。とつぜんだっこされたりおろされるのはいやなの」

わたしは次男のためと思いながら、次男本人の気持ちをまったく無視していたことにようやく気付いたのでした。

ようこ
ようこ
大人のペースと価値観で良かれと思って進めてはダメ。相手の気持ちを大切に、もっとちゃんと話を聞いて誠実に向き合いたい、と強く思いました

そうだ、1日1じっくりしてみよう

色々なきっかけが重なって、「1日1じっくりしてみよう」と思い立ちました。

ようこ
ようこ
そもそも「じっくり」って何だろう?
  • 相手に向きあう
  • 相手の気持ちを大切にする
  • 一緒に過ごすときは、その人との時間を大事にする

ちょっとボンヤリしていますが、まずは手帳で毎日行動してみることにしました。

1日1じっくりする方法

わたしは自分軸手帳のウィークリーページの余白に、「習慣化リスト」を書いています。
つけたい習慣ややめたい習慣を、日々の行動レベルにかみ砕いたリストです。

そこに、「1日1じっくり」を追加し、毎日行動してみることにしました。

 

ようこ
ようこ
3分でも「じっくりできた」と自分が思えたら習慣化リストにはマルをつけました。自分が大事にしたいことを行動できているとじんわり温かい気持ちになります

習慣化リストにマルをつけながら、具体的にどんなじっくりを行動できたのか忘れそうだったので、余白ページに書き溜めてみることにしました。すると…

 

ようこ
ようこ
平日は一緒に過ごす時間が限られているので、そもそも朝晩の時間が重要と気づきました。すると貴重な朝の時間をじっくり過ごすためには少し早起きして、家族も少し早く起こして…と雪だるま式に変化が起こり始め、生活全般に余裕が出てきたのです

 

じっくりの具体例
  • 長男
    • 夜、通信教育のワークをしたい気持ちに寄り添う。就寝時間を過ぎたが終わるまで隣に座る
    • 習い事に迎えに行き、たくさんおしゃべりしながら帰る
    • 朝、登校前の支度をおしゃべりしながら一緒にゆっくり行う
  • 次男
    • 朝、お気に入りの靴下がないと泣く。じっくり話を聞いて抱きしめ、納得してから登園
    • 朝、登園時に石を集めたくなる。一緒に集めてから登園
    • 朝、登園前に急に違う服に着替えたくなる。着替えてから登園
  •  夫
    • 散歩しておしゃべり
    • 車で移動中、子どもたちの昼寝中におしゃべり
    • 平日ふたりでランチ。色々おしゃべり

 

1日1じっくりできた日数を数える

毎日の行動を習慣化するための習慣化リストは、月末に集計します。
「1日1じっくり」達成率は、6月は80%前後、7月は90%前後でした。
習慣化リストに入れなくても無意識に行動できるところまで来たら、習慣化リストの項目からは卒業します。

1日1じっくりを習慣化した効果

家族と向き合えるようになった

「1日1じっくり」を習慣化する前は、大切な家族といる時間に、他のことを考えたり隙あらば別のタスクをしたくなる自分がいました。

「1日1じっくり」を始めてからは、気もそぞろでいることが減り、「今がじっくりできるチャンス!」と捉えられるようになり、家族と向き合う時間が濃くなったと感じます。

生活が整い、時間が穏やかに流れるようになった

じっくりするためには生活に余白が必要と気づきました。

小学校・保育園に通う息子たちとじっくりできるチャンスは、朝晩の数時間だけ。
特に朝は、ギリギリに起こして朝食を出して、登校・登園になんとか間に合うようなスケジュールでは、そもそもじっくりする余裕がありません。
また、小さい子どもは保育園の登園前に「これでもう少し遊びたい」とか「やっぱり着替えたい」とか突発的に色々言い出すこともあります。時間の余裕がないと「えーーー!無理!」と断ってしまいますが、そこに15分余裕があれば心穏やかに寄り添うことができると気づきました。

朝の時間の見直しも、習慣化リストに「7:10までに朝食」という項目を入れて、朝の時間に余裕を作れるようにしました。

ようこ
ようこ
ただしこの項目はなかなか難しくて、結構苦戦を続けています

家族の「好き」に寄り添い、深められるようになった

生活を整え、家族にじっくり向き合う経験を増やしていたら、いつの間にか家族の「好き」に寄り添えるようになりました。

 

ようこ
ようこ
「1日1じっくり」を手帳に書いていることで、ふとした瞬間も「じっくり」のチャンスに変えられるようになりました。さらに「じっくり」を自分から作れるようにもなりました

番外編:どうしてじっくりできないのか

そもそも、どうして頭の中が暴風雨で、目の前の家族に向きあえないのか?を考えて気づいたことがあります。それは、自分自身が満たされていないから

シャンパンタワーの法則をご存知でしょうか?

シャンパンタワーとはシャンパングラスをピラミッド型に並べて、1番上のグラスからシャンパンを注いでいくセレモニーのこと。

1番上のグラスを自分、2段目のグラスを家族、2段目を仕事の同僚や友達…と見立てます。セレモニーでは一番上のグラスからシャンパンが注がれます。
一番上のグラスが一杯になるとあふれたシャンパンが2段目、3段目、4段目と順番に流れていきます。

これを見立てたシャンパンタワーに当てはめると、自分のグラスからあふれたエネルギーが2段目に注がれ、2段目からあふれたエネルギーが3段目、4段目のグラスに注がれることによってすべてのグラスが満たされることになります。

つまり、自分のグラスをエネルギーで満たすことで、周りにもエネルギーを与えることができるということです。

出典:マツダミヒロさんブログ

自分が満たされていない状態で家族を満たすことは難しいもの。
頭の中の暴風雨の正体は、「自分の時間があったらこれをしたいのに」という渇望感です。

ようこ
ようこ
でも「自分を満たす」ってどうすればいいの?

前述のマツダさんによれば、

自分を満たすには
自分が喜ぶちょっとしたことをすることが大事。

1日5分位でもいいからできる、
自分を満たすことをやっていきたいですね。

そこで、自分を満たして家族に向きあう余裕を作るために、これまた習慣化リストに「楽しみ15分」という項目を入れました。これについては、また別の話。

やりたいことは、手帳に書いておく

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから

マザー・テレサ

 

わたしは自分軸手帳のウィークリーページの余白に、「習慣化リスト」を書いています。
(自分軸手帳2022からは、ウィークリーページに「習慣化リスト」が印刷され毎週手書きする手間がなくなりました)

手帳に書くのは自分との約束です。

今は頭の中が暴風雨でも、手帳を開くたびに手帳が「わたしは家族とじっくりしたいんだ」と教えてくれます。
そして、習慣が変われば性格が変わり、そして運命も変えることができるのではないかと思うのです。

 

\自分軸を育てる、仲間と育てる/

最後までお読みいただきありがとうございました。
大切な人とじっくりしてみたいな、と思っていただけたらうれしいです。

 

ようこ
ようこ
手帳術や習慣化、Twitter @Yoko_and_note でもつぶやいています!