手帳

苦しかったときの話をしようか(「らしさ」を形に)

ようこ
ようこ
大好きな本、『苦しかったときの話をしようか』になぞらえて、私の苦しかったときの話をします

自分軸手帳は楽しい

私は2021年から自分軸手帳の制作、ユーザーコミュニティである自分軸手帳部の運営をしています。

自分軸手帳で自分軸を見つけて育てるのが楽しい
自分軸手帳を通じて、人生に向き合う色んな方の人生や挑戦を垣間見させてもらえるのが喜び。
手帳を続けて、その先にある自分軸のある主体的な人生を楽しむお手伝いをするために、どうしたら手帳が続くかな?どう伝えたらもっと楽しんでもらえるかな?と仲間と一緒に仕組みを考えることもとても楽しいのです。

何より私自身が、人生のテーマでもある、自分軸を見つけて育てるのがとても楽しい。
成長痛も含めて自分軸のある主体的な人生を楽しいと思えることは、心からの喜びです。
自分軸手帳というツールが、人とのかかわりや自分自身の変化も含めて、人生を豊かにしてくれています。

「順風満帆ですね」への違和感

順風満帆でご活躍ですねと言っていただくことがたまにあります。
ありがたく頂戴しつつ、いつも違和感があります

自分軸手帳の制作や自分軸手帳部のコミュニティ運営で、たくさんの素敵なユーザーさんや信頼できる仲間に恵まれているのは心から感謝しています。

でも、私は大体いつも50%くらいは苦しいなって思っているのです。
いつも考えて動くのに必死で、「今苦しい」って言いそびれているだけです。

なので、苦しかった時の話を書いておきたいと思います。

苦しかったときの話

2021年の春。
当時わたしは、自分軸手帳の公式ウェブサイトと自分軸手帳2022の原稿を作っていました。

「どんな手帳ですか」に答えられない

当時、自分軸手帳の公式ウェブサイト作成にあたり、編集者さん、Web制作者さん、デザイナーさんなど、いろんな人が手を差し伸べてくれて、自分軸手帳のコンテンツ作りを手伝ってくれていました。

「こんな感じ」がモヤっとあるのだけど、いざ言葉にしてみると、全然落ち着かない。
よそのウェブサイトを見ては、迷う。
他の人の分かりやすい文章を見ては、自分と比べて落ち込む。
原稿を書いても書いても、しっくりこなくて、時間ばかりが過ぎて泥沼から出られない。

私は

自分軸手帳ってどんな手帳?
自分軸手帳と手帳部、どんな立ち位置?
誰にどんな価値を届けたい?

という問いに答えられなくて、ぐらぐらぐらぐらしていたのでした。

提案してもらっても、推敲を手伝ってもらっても、そもそも私の中の「自分軸手帳」がしっかりと定まっていないので、関係者全員を迷走の旅に誘ってしまっていました

バシッとできない自分も、人に迷惑をかけることも苦しくて、ずっと暗闇の中にいました

ようこ
ようこ
最終的に、ウェブサイトは周囲の皆さんのおかげで当時の私の実力を大きく上回る良いものができました

「どうやって使うといいですか」に答えられない

どんな風に手帳を使ってほしいか。
9つあるワークと、目標と振り返り、スケジュールページをどう使い分けたら良いのか。

そんな問いにも答えられず、企画を見送ってしまった思い出があります。

自分軸手帳には、9つのワークと、毎月の目標と振り返りページ、そしてマンスリーやウィークリーなどのスケジュールページがあります。
それぞれのページを単体で使うHow toを紹介するのではなくて、ワーク、目標、スケジュールを横断的に使うことで自分軸を見つけて育てる「一気通貫のストーリー」を紹介したいと考えていました。

でも当時は、そういう事例はお一人もありませんでした。
「一気通貫のストーリー」を関係者に説明しようと何枚もノートに書き殴ったり、「自分軸手帳の図解」の概念図を書いてみたけれど、うまく行かず。編集者さんとも何度もやり取りして、たくさん相談に乗ってもらったものの、結局断念してしまったのでした。

この時も、概念図でうまく説明している他の手帳の例を見て悩んだり、ずっとぐるぐる考えていたものの、私の中で整合性が取れていないという悲しい現実を何度も目の当たりにしたのでした。

やりたいことはあるのに、伝えたいことはあるはずなのに。
全然うまく言葉にならなくて、もどかしくて苦しい思いをずっと抱えていました。

 

書くだけ書いてボツにしたメモ達(一部)

苦しかったこと、その後

自分軸手帳って、こんな手帳です!

苦い思いがずっと自分の中にあったので、私は2022年のテーマを「想いを形にする1年間」に設定しました。今年の漢字は「形」です。

1年目は手帳を作って手帳部を動かすことで精一杯でしたが、
2年目の自分軸手帳はより基盤を整理して、「らしさ」を言語化してメソッドを体系化し、仕組みを整えていきたいと考えました。

具体的には、運営チーム内の役割分担、コミュニティ向けメルマガの月刊自分軸手帳部の発刊、少人数講座のワークの教室の開講、毎月のイベントをテーマ連動に、noteやメルマガもターゲットや目的の再設定、などなど・・。

数々の企画を通じ、自分軸手帳「らしさ」をいろんな角度から言語化する機会を作りました。
運営チームの中で、「それそれ!天才!!」というコンテンツが生まれたり、「これデコすぎたかなぁ?」と方向性を調整したり、「なんだかターゲットがぶれているね」とペルソナを考え直すきっかけになったり。
自分軸手帳部でいつも部員さんにお伝えしている、「誰かに伝えるは自分軸を育てる」をまさに自分たちで体感する日々でした。

手帳を使うことはゴールではなくて手段。
目的は、「自分軸のある主体的な人生」を楽しむことなのです。

仲間のおかげで、自分軸手帳を楽しんでくださる方のたくさんの花束のような人生のおかげで、「自分軸手帳とは」が徐々に明確になっていきました。

反復横跳びという概念

横断的に使ってほしい、一気通貫のストーリーを紹介したい。

そんな風に願っていたら、自分軸手帳部のイベント、「ウィークリーの活用法」でえみかさんがワークとウィークリーの行き来の方法を紹介してくれました。
そこから手帳内のページを行き来しながら自分軸を育てることが、通称「反復横跳び」 と呼ばれるようになりました。

「反復横跳び」という概念が産まれてからは、ある部員さんの手帳を他の方が取り入れて、また別の方が・・・とどんどん広がっていき、気づけばいつしか、自分軸手帳を横断的に使うことが、特別なことではなくなっていました。

ワークで見つけた自分軸を、毎月の目標や振り返り、マンスリーやウィークリーページで育てる、その好循環を楽しんでくださる方が沢山いることがとても嬉しいです

振り返って、思うこと

正解は最短距離ではやってこない

「らしさ」を言葉にできなくて、いろんな人に迷惑をかけたし自分も情けないと思っていました。
でも、その産みの苦しみを積み重ねた先にしか、「らしさ」って生まれないのかな、とも今は思います。

ちょっとやってみて、違うと知る。少しずらしてみて、ちょっといい感じ。さらにずらしてみたら、しっくりきた!
無数の試行錯誤の中から、ちょっとずつ「らしさ」が明確になっていきました。

これって、個人でも同じですよね。
少しずつ色んなものを味見して試して、試行錯誤した先に、「自分にはこれ」というものが見つかる。1つ見つかったら、次の扉が開く。正解が見えない試行錯誤の時期は苦しいけれど、そもそも最初から正解なんて、ありえない幻想なんだなと思います。

今も、「できてないリスト」がたくさんあります。
自分軸手帳を使ってほしいペルソナ「あすかさん」に出会い、自分軸手帳を選んでもらう場所を見つけること。自分軸手帳を知った後に、興味を深めてもらう道を設計すること。他にもたくさんの、「こうできたらいいんだけど、できていない」があります。

でも、苦しかったときの話を振り返ってみると、「できていないこと」が「これから実現したいこと」に変わるように思います。

ユダヤの教えに、「知識だけは誰にも奪えない」というものがあります。
手帳の中身も、手帳+コミュニティという枠組みも、同じような商品やサービスは世の中にあります。
でもこうして、仲間やお客様と育ててきた「自分軸手帳らしさ」は、私たちだけの、誰にも奪えない宝物なので、この先も、進化し続けていきたいなと思うのです。

WHY(なぜ・理念)を話そう

「自分軸手帳らしさ」を形にする過程で大事だと感じたのは、WHY(理念)を口に出すこと。

正直、恥ずかしさもあります。
「自分軸」とか語るなんて青臭いような、スピリチュアルに片足突っ込んでいるような。
こんなことを話して誰かに否定されたら・・という恐れも少しありました。

でも、WHY(なぜ)を話さないと、相手には絶対に伝わらない。
誰にも否定されない「まともっぽいこと」を言っていると、無難で否定はされないけれど、表面だけの会話で終わってしまうのです。

勇気を出してWHY(なぜ)をたくさん話してみたら、同じくWHY(なぜ)で答えてくれる人がいる。他の人のWHAT(何を)やHOW(どうやって)の背後にあるWHY(なぜ)を知ることも、とても楽しいのです。

 

やりたいことは、手帳に書いておく

わたしの使っている自分軸手帳には、「今年の目標と計画」というページがあります。

自由フォーマットで今年の目標を書くページなのですが、私は手帳ではなくA3の紙にビジョンマップというマインドマップを書いて手帳に挟んでいます。

2022年の漢字は「」。
想いを形にする1年間です。

年初に計画は書きますが、その時点で具体的に書くのは半分程度。残りはアンテナに従ってやることを追加していきます。このマインドマップに書き足すのは、自分が想像できていない未来を形にしていくようで、自分の成長そのものを書き連ねていくようで、とても楽しい時間です。

\自分軸を育てる、仲間と育てる/

最後までお読みいただきありがとうございました。
試行錯誤って悪くないな、なんて思っていただけたらうれしいです。

ようこ
ようこ
手帳術や目標達成の日々、Twitter @Yoko_and_note でもつぶやいています!