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手帳は目標を実現するために使います
手帳を使う目的は人それぞれ。
手帳ってスケジュール管理でしょ?という方も多いですが、私は目標管理のパートナーとして手帳を使っています。
毎年、自分が大切にしたい軸と、実現したいことを決めて、手帳に書きこんでいます。
目標と言っても、大それたものではありません。
事業を興してIPOしたいとか、政治家になって国を変えるとか、そんなことは考えていません。
でも、自分らしく、楽しく生きるために、手帳はとても役に立つツールなのです。
今回は、わたしが手帳で年間目標を設定するときの方法をお伝えしますね。
といっても、わたし自身年の目標の作成は4年目。試行錯誤のひよっこですので、その変遷も含めて書き留めておきます。
年間目標の立て方
軸を決める
自分にとって大事な軸を決めます。
「自分にとってこれが大事!」が分かっていればそれを使います。
「軸を決めるって何??」という場合は、一般的に大切だとされているものから、自分にとってピンと来るものを選んでみましょう。例えば、家族、仕事(キャリア)、人間関係、趣味、教養、お金、社会奉仕などがあります。
「自分にとって何となくこれが大事かな?」くらいのゆるさで構いません。
軸を決めて動いてみたら、やっぱり違ったり、もっと深掘りしたくなったり、変化が訪れます。
わたしの軸は5つあります。
それぞれ、人生の基盤になるグループと、アクションを創るグループに分けています。
- 心身の健康(基盤)
- お金(基盤)
- 家族(アクション)
- はたらく(アクション)
- 自分(アクション)
目標を設定する
軸に対して、この3点で因数分解します。
- どうなりたいか
- その結果、どんな感情を得たいのか
- そのために何をするのか(目標行動)
目標設定の時点で完璧を目指さなくて良いです。
軸も目標も、まずは仮決めで大丈夫です。その目標に従って行動しているうちに、必ず見直したくなってきます。違和感を感じて修正することもあれば、目標を実現してさらにその先を目指したくなる場合もあります。
年間目標を考えるのは、より良い人生を生きるため。自分らしく楽しく生きるためです。
朝令暮改して悪い理由はどこにもありません。
どうなりたいか?も、最初はぼやっとした言葉しか出てきません。
最初は「ずっと学ぶ人でいたい」というような曖昧な言葉でも、具体的な目標を決めて行動し、何度も繰り返し考えることで、「このテーマの本を年間○○冊読む」「勉強会を開催して学びを自分に定着させる」「△△の分野の資格を取得する」「本を執筆する」のように、次第に解像度が上がっていきます。
たとえばわたしの場合、家族と「我が家が最高!」と思って過ごしたいと思っています。我が家の遊びは、春夏秋冬外遊びが大原則。そのため、「キャンプに年8回行く」、「大型公園に年12回行く」などの目標が並びます。
陥りやすい失敗
ただ、気をつけたほうが良い点があります。
目標(そのために何をするのか)は、「どうなりたいのか」、「どんな感情を得たいのか」に繋がっているかということ。
陥りがちな失敗が、手段(目標)の目的化です。
「なんかやったら良さそう」な目標をたくさん立てた結果、「どうなりたいのか」に繋がっていないので「何のためにこれやってるの?」になること。
こちらのツイートの3枚目、目標はピラミッド構造で考えると分かりやすいです。
第3弾はGRIT。継続することの重要性と、継続する力はどうやったら育むことができるかをまとめた書籍。表面的に読むと「知っとるわい」という印象で終わってしまうけど、しっかり読み込むと具体的にヒントになることが書かれているのだ。#イラスト書籍理解 pic.twitter.com/PRk3G2Eadg
— 荒木博行 (@hiroyuki_araki) April 28, 2018
目標の因数分解のコツ
因数分解の時には、これらを自分に問いかけると、考えやすいです。
・どういう状態になったら、その目標を達成したか?言葉にする
・どんな行動を取れば、達成に近づくか?
・ビジョンと目標は、上下に整合性があるか?
前述の春夏秋冬外遊びの例だと、こうなります。ちょっと強引ですが。
・春夏秋冬、家族で外遊びできたら、我が家が最高!と思える
・年8回キャンプ、年12回大型公園に行くと達成に近づく
・キャンプに行く→外遊び機会が増える→我が家が最高!
わたしの変遷
さてここでわたし自身の変遷を。
手帳を使い始めた2006年
最初のきっかけは、7つの習慣を読んだこと。
7つの習慣を実践したいと、フランクリンプランナーを使い始めました。
フランクリンプランナーには、7つの習慣を実践するためのワークが用意されています。
かなりやり応えのあるワークで、途中までしかできませんでした。
この頃は、年間目標は立てず、「年収○○円」や「○○歳までに結婚する」、「TOEIC○○点」など、断片的な目標を立てていました。
年収やTOEICなどの目標は実現し、手帳を目標管理のツールとしてある程度の手ごたえは感じていました。でも手帳は毎日開くわけではなく、お小遣い帳にしたり、読書メモになったり。
使いこなしているとは程遠い状態でした。
ワークをやり切れば、もっと全体感のある目標をたてられたのでしょうが、一人ではできず、、
仲間の存在が鍵になると気付いた2018年
2017年までは自己流でのんびりと手帳を使っていました。
2018年のお正月、夫が「今年は手帳を使いたい」とスタープランナーという手帳を買ってきました。
せっかくなので同じ手帳を使うことにしました。
そして、夫と一緒に二人で取り組むことで、生まれて初めて手帳付属のワークを一通りこなしました。
それまでは、目標は収入や家庭など、自分が興味のある分野に限定して考えていました。スタープランナーのワークで、それ以外にも趣味・教養、社会貢献、目指す人物像など思考の枠を広げて、「わたしはどうなりたいんんだろう?」と真剣に考え始めるきっかけとなりました。
夫は1か月ほどで手帳から撤退したのですが笑、誰かと一緒に手帳のワークに取り組むと最後までできる!と気づいた体験でした。
わたしはこの時から真剣に手帳と向き合うようになりました。
2018年の目標は、手帳のフォーマットに従って、どんな自分になりたいか?を書き出しました。この年は、「こうなりたい」だけ設定し、そのために何をするか?は決めていませんでした。
考えて書き出すと行動力が上がるので、頭の中にしまっておくだけより格段に色々実現します。でも、「かわいいママになる」のように、ふわっとしたビジョンは実現しませんでした。
やはり、目標は具体的に決めておくことで、実現力は大幅に上がります。
手帳部で仲間に出会った2019年
手帳好きのわたしですが、リアルの友人関係で手帳が好きと公言したことはありませんでした。
でもこの年、とある場で「手帳が好き!」と宣言し、手帳仲間と出会うきっかけがありました。「手帳部」を作り、仲間と毎月の振り返りをZoomで一緒に行うようになりました。
手帳が続くこと、そして手帳を使い続ける効果を改めて感じるようになりました。
この年のテーマは、「元気に楽しく、しあわせに」。
途中から物足りなくなり、10月からは「心身健康、仕事が楽しい、家族でしあわせ、新しい世界にワクワク」にしました。好きなものを繋げただけ、小学生の作文のような年テーマです笑。
前年からの改善点としては、2018年の目標がぼやっとしており明確でなかったので、目標をSMARTに設定しました。
手帳仲間とオリジナル手帳を作った2020年
2か所目の手帳部を作り、毎月の振り返りを皆でしていたところ、ふとしたご縁でオリジナル手帳を作るプロジェクトに参加しました。
2020年のテーマは「人生をデザインする」。
前年の振り返りをもとに、軸を入れ替えました。
また、前年は目標をすべてSMARTに書きましたが、SMARTな目標だけだと「未来が見えてしまう」感じもしました。そこで、「この目標を入れておいたからこれが叶った!」と思えるような玉手箱目標、つまり敢えて明確にしない目標も入れておきました。
自分軸手帳と育つ2021年
そして今年のテーマは、「自分軸手帳と育つ1年間」。
あえて、具体的な目標は設定していません。
2020年、自分軸手帳の制作と自分軸手帳部の立ち上げ・運営で、それまで想像もしなかった分野でわたしは自分の成長を感じました。
なので、今のわたしが想像できる未来に留めず、自分軸手帳がわたしに与えてくれるチャレンジに、ひとつひとつ取り組み、一緒に育っていきたいと考えています。
同時に、5つの大事な軸は変わりません。
なので、今年もそれぞれに目標も設定しています。
今年はマインドマップ形式です。
2020年の振り返りから、目標設定はSMARTと、アンテナに任せる非SMARTを混ぜて使っています。
今回から追加した、「どんな年?」というブランチ、未来を迎えに行く思考になるのでとても気に入っています。
まとめ
わたし自身、手帳に年間目標を書くのは4年目。
その方法はまだまだ試行錯誤です。
でも、その変化自体が自分の進化とも言えるので、未完成ですが今のタイミングで残しておきたいと思っています。
手帳の良いところは、Before-AfterのBeforeを切り取って残せること。
大人になると、成長を感じられる分野は減っていきます。でも、手帳で目標設定をすることで、あとから振り返ると「ああ、この時はこんなことをしたいと思っていたんだな、これに苦しんでいたんだな」と成長前の自分を知ることができるのです。
新しいことに取り組めば、偉大な先人を見つけて落ち込みます。
自分でなくても良いのでは、と思うことも限りなくあります。
そんな時、手帳が自分を励ましてくれます。
手帳に書くのは未来の自分との約束。
比べる相手は、他人ではなく過去の自分。
向かうべきは、ありたい未来の自分です。